やあ、諸君!!船長のレオだ!!
さて、第三夜だ
“婆さん、大丈夫かい?”
すると、老婆は、ありがとうと気遣いに感謝を述べ、
“どうも老いというのは残酷でね。坂の上の家まで帰るのにもう少し時間がかかりそうだ。休み休み登るとしよう”
そういうと、杖をつきながら歩み始めた
ボランからすると、ただの罪滅ぼしだ。どこかで自分が今までして来たことを償いたい
“婆さん、俺が担いであげよう” そういうと、か細い老母を背負った
そして、坂の上の家に着くと、老婆はお礼を言って、背負ってくれたお礼だよ、金貨を数枚差し出した
ボランは気持ちだけ受け取っておくよ、金貨をつかめないボランはそういうと踵を返した
事情を知らない老婆は、それでは、とリンゴや自宅で焼いたパンなどをボランに持たせた
どうかこれを食べなさい、やつれていたボランにとっては非常にありがたいものだった
金貨は触れないが、これらは触ることは勿論食べることができる
そして、老婆はこう続けた、これをGive & Takeというのさ
また、元気になったら、もし私がまた坂の下で困っていた時には助けてくれるかな?
そういうと老婆はボランに微笑んだ
ボランは、目頭が熱くなるのを感じたが、ぐっとそれをこらえ
少しだけ元気ななったボランは、この俺様にかかれば婆さんの一人や二人を抱えるのなんてお安い御用だ、
なんて憎まれ口を叩いた
続