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旬くんにはわかるまい〜使徒、襲来編③

前回の続き

先輩天使は先輩天使なりに数々の奇跡を起こした。

偶然を奇跡を手あたり次第次々と確変連チャンである。

その分、適当で雑だった。頻繁に天使の力を使いすぎた。

使い方が雑で、雑が 複雑になり、奇跡が当たり前になり、神様に祈ることもなくなったこともあったようだ。

神様のありがたさもありがたみもない。神様不要である。

 

●なんでもやりすぎはよくないものなのか・・・

先輩天使は流石に自分の評価については詳しく教えてくれなかった。

しかし、わざわざオラーの所に来たのだからオラーと同じかオラーより悪かったのだろう?

●先輩天使のどんなに頑張って天使の奇跡を起こしても少しでも心に鬼を宿すとマイナス評価

●何もしないオラーの方がプラマイゼロのゼロ評価

結果、オラーの方が高評価とされいたためオラーの様子を見に来たのだろう。

「おい、勝負しねーか?俺と!」

「勝負?」

「北風と太陽みたいなものさ!」

●オラーはオラー。気まぐれだ。

深く考えたことはないが無邪気、天真爛漫がモチーフだ。

「ある人間に熱いパトスをほとばしらせたら勝ちっていうヤツ!」

「残酷な天使のテーゼというゲームでしょ!」

「正解!分かり早いね。前にやったことあるのかい?」

「ないけど。やってみたかったゲームの一つさ。それでも

熱いパトスって難しくない?欲情・怒り・恐怖・喜び・憎しみ・哀しみ、なんでもいいの?」

「なんでもいいさ。少年が神話になれば勝ちさ。オレはとにかく誰かと競い合いたいんだ。」

「オラーに断る理由はないよ。」

「じゅあ、あの口をパクパクさせている青年で。」

と旬くんを指さした。

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