前回の続き
「天使たるもの心に鬼を住まわせることまかりならん」
いきなり大天使からイエローカードの警告を受けた。
本来なら堕天使に降格されても存在を失うことになっても文句が言える立場にないのだが初めてだからと警告で終わったのだった。
どこにでも天使たちは溢れているが大天使様と出合う機会は少ない。先輩天使はこの時ばかりと大天使に自分の想いを相談してみたらしい。気になるところの自分の評価はどうなのか?である。
先輩天使は暴露した。
先輩天使は先輩天使なりに数々の奇跡を起こした。
偶然を奇跡を手あたり次第次々と確変連チャンである。
その分、適当で雑だった。頻繁に天使の力を使いすぎた。
使い方が雑で、雑が 複雑になり、奇跡が当たり前になり、神様に祈ることもなくなったこともあったようだ。
神様のありがたさもありがたみもない。神様不要である。
宝くじの高額当選を同一人物に続けて当てるような幸運は先輩天使の仕業だったかもしれない。
その幸運の宝くじと桁番号が1つ違うだけで天国、楽園はおあずけになる。当たり番号に近いだけに悔しさ妬みは大きくなる。まして近くの他人が当選で当たったのなら羨ましさ倍増する。天使の仕業が成功か失敗かはわからない?
その高額当選者が幸せであるかは本人でなければ分からない。当選金が元でトラブルになり、今までの何でもないようなことの幸せを失うことになった人もいたようだ。
続