毎日18:00更新・・予定

旬くんにはわかるまい~使徒、襲来編①

旬くんは20歳半ばの長身のサラリーマン、二枚目ではないが人懐こい顔でいつも口をパクパクさせている

いつものように周りに人々に右往左往、ゆらりゆられて口をパクパクさせている

いつものように旬くんを見ているとオラー(天使)に、

「おう、お前はそうやっていつも見てるだけかい?なんも仕事しないで楽でいいね。たのしそうだね。」

とぶっきらぼうに話しかけてくる天使がいた。

オラーよりちょっだけ早く天使になった先輩の天使である。

天使だから姿、形は自由に化身できる。

実物かどうかわからないがオラーより兄貴っぽい。

「お前から最近は何の報告もないって神様が言っていたぜ?」

報告?報告なんて聞いたことない。天使にそんなルールはない。何が狙いかわからない。適当に様子を見よう。

「最近、何も無くて・・・」

先輩天使は呆れた顔をして真相を話し出した。

簡単に言えば、自分は頑張っている。こんなに頑張っている。

数々の偶然、奇跡を起こし人間を見守ってきた。

それなのに誰も認めてくれない。

大天使様にするとか、その上の位の権天使様にしてくれるとかのそんな昇格の話もない。

神様から何のお声もかからない。

神様はどこを見ているんだ。

少し「疑心暗鬼」の気持ちになりかけた。

そこだけはしっかりと見つけられ

天使たるもの心に鬼を住まわせることまかりならん

いきなり大天使からイエローカードの警告を受けた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA